OW備忘録

Overwatchの戦略など、思い付いたことを書き残しています。

フロアリーダー(インゲームリーダー)論

どうも、五十鈴エルフです。

明日(厳密には今日)、CS版の大会「AnS withやみもに杯」決勝です。自分の入ってるクラン「Divine」とクラン「米沢ファミリー」が戦います。正直ダークホース感が強い(と思う)我々ですが頑張ります!配信もあるそうなのでよければ見てあげてください。

 

<フロアリーダー(インゲームリーダー)論>

オーバーウォッチのチーム戦と野良での戦いでの最も大きな違いの一つが「司令塔の存在」です。もちろん、チームによって形式は様々だと思いますが、多くのチームでそのチームでの頭脳的存在や視野の広い人によって作戦がたてられて、それに従って動いていくということが多いのではないかと思います。そのような司令塔のことを自分は「フロアリーダー」と呼んでいます。他にもインゲームリーダー、ショットコーラーなど様々な呼ばれ方があると思います(それぞれ違いがあるかもしれませんが、ざっくりと同じだと思います)。

フロアリーダーといえば、バスケットボールで使われる用語で、ゲームメイクを担当するポイントガードというポジションのことをよく言うそうです。オーバーウォッチでいえばルシオを担当するプレイヤーがフロアリーダーとなるパターンが多いと思います。やはりバスケットボールと同じく、味方を前線に運んでいくルシオがゲームメイクに最適だということでしょう。

さて、お察しの通り、僭越ながらルシオプレイヤーとして自分も長らくフロアリーダー的な役回りをしてきました。その中で自分なりにフロアリーダーとして大事だなと思ったことをまとめてみようと思います。まず、フロアリーダーとはどのようなことをしている人なのか、ざっくりと書き出してみました。

・状況判断

・作戦立案

・モチベーション管理

本当にざっくりとですが、フロアリーダーとしては大体この3点です。それぞれについて以下で詳しく見ていきましょう。

 

状況判断

フロアリーダーであってもなくても重要なことではありますが、フロアリーダーとしては特に重要となります。チームメンバーがそれぞれの目から仕入れた情報を発信してくれると思うんですが(してくれないなら締め上げてさせましょう)、その情報を集約して結論を出すというような役回りが求められます。

例えば、ラインハルト使いのAさんが相手のアースシャターを察知して「アースシャター持ってる!」と教えてくれたとします。同時にアナプレイヤーが相手のアナの回復状況からしてそろそろナノブーストがあってもおかしくないことに気付き、「ナノブーストあるかも!」ということを教えてくれたとき、その情報を合わせることで『盾割り→アースシャター→ナノブーストハルトで大暴れ』というようなビジョンを描けるか、ということです。ult関係だけでなく、相手の編成で何が穴か、何がきついかなどという判断をする必要があります。

正確な状況判断ができるかどうかがまず第一に重要なことだと思います。これはこの後のことにも大きく関係してきます。

 

作戦立案

これはフロアリーダー独自といってもよい点だと思います。フロアリーダーは誰が何を狙うか、どこで戦うかなどを判断しなければなりません。上を取るのか、正面で殴り勝つのか、裏取りを狙わせるのか、その場でより効果の高い作戦を即座に考える必要があります。このとき前述の状況判断の精度が問われます。相手のult状況やそれまでの傾向、心理状況などを推察して時には奇策を用いることも重要です。

作戦立案では最も重要なことは「最終的に勝つ」ことだけであるということを忘れないでください。「目先のエンゲージで勝つ」ことのみを考えてしまい、最終的にゴールを逃してしまったりエリアを取れずに終わってしまったりするパターンがとても多いです。

elwow.hatenablog.com

 ここで二つ挙げた記事では共に、『敢えてエンゲージを捨てて次でリスクなく勝つ』ということについて書いています。ざっくりまとめると前者では防衛ラスト1分からはラストアタックでultを使えるように時間を調整しろというような内容で、後者はult不利が目に見えているエンゲージでは敢えてこちらはultを使わない、もしくは少ないultに留めておくことで、本命のアタックの際にこちらがult有利を手にしているという状況を作りましょうという内容です。詳しくは記事を読んでみてください。こうした視点は試合の数分先をイメージできているか否かが大きく分かれるポイントです。常に試合の流れをイメージするようにしましょう。

 

モチベーション管理

個人的には状況判断と並んで重要だと思っていることがモチベーションの管理です。苦しい状況で半ば無理やりにでも味方を勝ちの方向に姿勢を向けさせる、逆ににうまく行き過ぎて調子に乗ってきているときは緩んだネジを締めなおす、ということが必要になります。自分がクランでフロアリーダーをしているときはこのモチベーション管理には特に気を付けています。

例えば事故死や動きがかみ合わずに上手く進めていないというような苦しい状況のとき、今のエンゲージはここが良くなくて嚙み合わなかったというようなことをグループアップ中に出し合った結果、上手くまとまらずモヤモヤしているような空気のときは一思いに「チンタラしてんと前進まんかドアホ!!!!」と怒鳴りつけてやるのも手ですね。意外とモヤモヤした霧みたいになっていたフラストレーションが前身のエネルギーに変わったりします。他にもいろんな種類の「まずい空気」がありますが、どれにしても「これはよくない気がする」と察してやる力は結構重要です。モヤモヤした空気はもちろん、上手くいって浮かれた空気もNGです。集中してないなと思った人には「集中しろよ。死んだら殺すからな」と声をかけてあげたりするといいかもしれません。

 

ここまで、フロアリーダーについてまとめてみましたが、ここまで書いてきたことをうまく実現させるためには結局「こいつの言うことはまあ正しいんだろうな」と思ってもらうことが第一に必要です。信頼感ですね。今まで所属してきたあらゆるグループにおいて最もFPSがヘタクソだった自分でも務まるということから弾を当てれるかとか、キルをとれるかとかではなさそうです。難しい道のりかもしれませんが頑張りましょう。

今回は以上です。ありがとうございました。