OW備忘録

Overwatchの戦略など、思い付いたことを書き残しています。

マップ侵攻ルート考察アサルト・ハイブリッドA

どうも、五十鈴エルフです。

今回はマップの考察です。特にアサルトとハイブリッドAのルート選択について考えていきたいと思います。

 

<マップ侵攻ルート考察アサルト・ハイブリッドA>

アサルトやハイブリッドAといったいわゆるポイントキャプチャールールでは、攻め側がどのようなルート選択をするかによって戦い方が大きく変わります。「ここを取れれば強い」といったような定石はもちろんありますが、定石に固執するあまりに柔軟性に欠ける戦いになってしまっている場面をよく見ます。そこで、今回は改めてマップ毎の侵攻ルートを考察して長所は何か、短所は何か、どういうときに有効かといったところを見直す機会としたいと思います。

 

TEMPLE OF ANUBIS A

ここでは4つの選択肢があります。左ルート、正面ルート、右2階ルート、右3階ルートです。

・左ルート

一番初めに定石として提案された攻め手で、今もなお野良では使われています。門を抜けてすぐ部屋に入るのでここでの被弾が少ないのがポイントです。撃ち合いとなるエリアは侵攻側が小部屋で防衛側は広めの高台となっています。小部屋が非常に狭く、敵の攻撃が集中しやすいので事故死の可能性が高いです。防衛側は高台になっているのでルシオのノックバックやファラのコンカッシブ・ブラストで落とすことができれば人数有利を作ることができます。小部屋の上は登れれば通り抜けることができるので裏に回ることが可能です。

・正面ルート

右小部屋から真っすぐ入り込むルートです。門を通ってすぐに部屋に入り、スピードブーストでアーチを越えていけるので意外と被弾は少ないです。このマップの門前高台は屋台の屋根を利用して攻撃側からショートカットして登れるので、真っすぐ突っ込んだ本隊とは別に背中を襲うというような奇襲もできます。近くにラインハルトのチャージをぶつける先がなく、ロングチャージになってしまうのでバリアで守る必要があります。

・右2階ルート

左ルートと取りたいエリアは同じですがアプローチのしかたが変わります。左ルートが門を抜けてから部屋に入るまでの被弾が少ないのに対し、こちらは門を抜けてからの被弾が増えるかわりに、撃ち合いとなるエリアでは防衛側が狭く撃ち合いづらくなっているのに対して侵攻側は比較的広めなので地理的には若干の侵攻側有利といえます。ただし、防衛側から部屋の入り口側に簡単に裏取りできるので挟み撃ちにされてしまう可能性があるのでできるだけ早く突破したいところです。

・右3階ルート

右の階段を一番上まで上がってキャプチャーポイント右上の高台を取るルートです。階段でかなり長い間被弾にさらされるので、階段はできるだけ素早く登り切る必要があります。登りきることさえできれば部屋で一休みできるので回復してから攻撃に移ることができます。また、防衛側がそのまま階段を上がってきて乱戦になるパターンがありますが、高所で広く、顔を出して撃てる窓もあり、回復パックもある侵攻側の位置取りの方が有利なので素早く回復して迎え撃てばおそらく勝てます。

 

TEMPLE OF ANUBIS B

Bポイントでは右ルート、正面ルート、左ルートがあります。(アーチ下は侵攻側に利点が考えられなかったので省略)

・右ルート

細い道を通り拠点に入っていくルートです。撃ち合いがほぼ起こらないのが利点ですが、逆にこちらからも全く干渉できず、ult戦をするにも距離が遠いため拠点に踏み込む必要があります。メイで分断される可能性がある場合はかたまってこちらのルートで進むのが良いかもしれません。

・正面ルート

弾が飛び交うロングを直進するルートです。合間合間に障害物があるので、それを利用して少しずつあげていくことになります。開けているのでult合戦がしやすいです。

・左ルート

石室の中を通るルートです。ポイント横までほぼノーダメージで入って行けるのが利点です。ただし、防衛側に裏取りに回られる可能性が非常に高いのと、狭いので事故死の可能性が高くなります。と同時に、ultも決めづらいので左ルートで誘導している間に別ルートから裏を取るような作戦が有効になるかもしれません。

 

KING'S ROW A

このマップは門を抜けてから像から攻めるルート、左の部屋に入るルートの2つが主にあります。

・像ルート

ポイント内の敵とじっくり撃ち合いたいときに有効です。像のヒールパックを取れる上に像が弾よけになるので若干有利に戦えます。ポイントに向かってのチャージがロングチャージになるので狙う際は注意が必要です。

・左ルート

像ルートと合わせて使ってもいいのが左ルートです。ポイントまで引きずり出したところを裏に回ってサポート狩りといった動きができます。もし開幕から相手がポイントで構えているなら全員で入っていって後ろから崩してもいいかもしれません。

 

HANAMURA B

ハナムラAはほぼ正面突破の1択なので省略します。Bでは右上、右下、正面のルートがあります。正面はこれといって特に利点が分からなかったので省略します。最速で入れるので乱れてる時に手っ取り早く取れる点が良いと思います。

・右上ルート

ハナムラB攻めの鉄板ルートです。両側にとって狭く、戦いづらい位置ですが、侵攻側は正面上段から干渉することができるため、これをどう活かすかで突破のしやすさがかわります。侵攻側は一人ずつ入る形になるので普通に突っ込むだけだと侵攻側の絶対不利になります。

・右下ルート

被弾少なくポイントに入ることができるルートです。仮に右上に相手が構えている場合、ほぼ干渉することができないので安全にポイントに入っていけます。防衛側を簡単にポイント内に引きずり降ろせるのでポイント内でのult戦が行えます。

 

NUMBANI A

ここでは左上、左下、正面のルートの3つが主にあります。

・左上ルート

侵攻側は通路、防衛側は少し開けた高台になっており奥行きがある分攻撃に参加できる人数が防衛側の方が多いので防衛側有利です。ファラなどで裏取りをしたり、チャージを狙ったり、ultを使って打開しない限りは突破は難しいでしょう。防衛側はチャージと同時に厚いタゲに晒されてしまうので、実質侵攻側にのみチャージの権利が与えられています。柱に上手く当ててショートチャージを狙いましょう。

・左下ルート

左下の部屋を通るルートです。道中は階段踊り場から撃たれ放題なので気を付けましょう。ポイント内に突っ込んで乱戦に持ち込めるので、どこで戦うなど共通認識を持っておくことが大切になります。また、相手は上から撃ってくるので、D.Vaなどがケアしてあげる必要があります。上の対処として左下からAETRIA内に突っ込んで上を取るルートもあります。この場合は消費する時間が大きいので、慎重に立ち回りましょう。

・正面ルート

正面ルートは相手の射角がきついために意外と被弾が少ないルートです。このルートの強みはそのまま道なりにアーチ下まで行くことによって右上に陣取る遊撃を無効化しつつ左上の敵と撃ち合える点にあります。右上の敵が無理に干渉して来るなら対応して潰すこともできます。戦闘エリアを広々ととれるので初手のルートとしては個人的にお気に入りです。

 

VOLSKAYA INDUSTRIES A

このマップは正面右、正面左、左上、右上のルートがあります。

・正面右ルート

防衛側の位置取りが大体狭い道なので、その戦いづらさを利用して押し潰すルートです。ラインハルトのチャージから一気に押し上げる戦い方が有効だと考えられます。ただし、有利な位置に押し込むまで侵攻側が狭く不利なポジションなので意志疎通をしっかりして一気になだれ込む必要があります。

・正面左ルート

正面右での乱戦を嫌う場合、こちらを取ります。左の部屋から比較的被弾少なく入れる点が利点になります。ポイント内での乱戦となりますが、回復パックもなく、高所からは撃たれ放題で障害物もないので侵攻側不利なポジションと考えられます。敢えて言うなら、相手をポイント内に固めることができるのでultを決めやすくなるといったところです。

・右上・左上ルート

最近はあまり見ませんが相手が上に陣取っている場合、それを引きずり降ろすことができます。ポイント内で正々堂々と戦いたいときに使うといいかもしれません。右上は奈落が近いのでコンカッシブ・ブラストやルシオの裏取りに注意が必要です。ポイントを取らない限りは勝てないので結局は下に降りる必要がありますが、予め盾を削ったり、ソルジャーを残したりして少しでも高所有利を維持するといいかもしれません。

 

HOLLYWOOD A

ここは門をくぐってから左上から高所を取るルート、左下、正面のルートの3つが主にあります。主戦場はポイント内になるので、相手をどう誘導するかがポイントになります。

・左上ルート

相手が正面に陣取っている場合に有効です。相手をポイント内に退かせてから乱戦に持ち込めるのがポイントです。ただし、ポイント内から階段を上がってサポートを狩りにきたりするので、その警戒が必要になります。初手で相手が上に陣取っている場合、取りに行くまでの階段が侵攻側絶対不利なので無理に取りに行く必要はありません。

・左下ルート

高所からの攻撃、裏取りの可能性を排除したルートです。ポイントへの入り口のエリアは障害物が多いので弾よけに使える代わりに少し狭いため侵攻側有利と言いきることができないエリアです。高所有利などの要素はほぼ消えるので正面切って殴り合う事ができます。

・正面ルート

門からポイントまで直進するルートです。防衛側が上に陣取っている場合、射角がきついのでまともに戦うために降りざるを得ません。必然的に一歩先に侵入できる侵攻側が好きなポジションを取ることができます。ただし、ソルジャーなどが上に残って火力を出す場合があるので、そのケアはしっかり意識しておく必要があります。

 

EICHENWALDE Aはルートもクソもないので省略します。

ということで、ルート考察を終わります。

自分のチームの特性、戦略、相手の出方と照らし合わせてどのルートから攻めるのがベストかを考えることもチーム全体を強くする方法だと思います。また、記事の中でラインハルトラインハルトと書いてましたが、ルート攻略の軸はどうしてもラインハルトやウィンストンなので、そういったヒーローを割り当てられる人は特にこういった考察をしっかりしておく必要があると思います。

以上です。ありがとうございました。