OWL London vs Seoul:奇跡の起こし方
どうも、五十鈴エルフです。
NY vs Seoulのレビューをするといったな、あれは嘘だ。今回はLondon Spitfire vs Seoul Dynastyの試合で紐解かざるを得ないという衝動にかられたエンゲージがあったので、それについて自分の解釈で書いてみようと思います。タイトルのエモさは自分の感激具合を表してます。
<OWL London vs Seoul:奇跡の起こし方>
今回取り上げるのはOWL Season1 Stage2 Week4のLondon Spitfire vs Seoul Dynastyの試合の1本目ハナムラソウルのB攻めの1シーン。
OverwatchLeagueのGame 1 SEO @ LDN | Stage 2 Week 4をwww.twitch.tvから視聴する
ロンドンが痛み分けでなんとかソウルを追い返したと思ったらBirdringゲンジのデスからソウルがもう1プッシュ、あわやBポイント奪取というところでロンドンが驚異の粘りを見せて間一髪追い返すというシーンで、全て合わせて2分ほど時間を使わせることに成功したシーンです。
さて、試合自体は4‐0でロンドンがソウルを圧倒しましたが、OWLのトップチームの2チームですから地力の差はほぼ無いはずです。そう考えるとこの鬼耐久は奇跡的とすらいえるものでしょう。会場も大興奮に包まれています。これはたまたま起こった奇跡なのか?少し気になってじっくり見てみました。
シーンは動画開始からしばらく進んでMiroウィンストンのプライマルレイジからこのエンゲージの第2ラウンド、壮絶な殴り合いどころか取っ組み合いが始まります。しかしやはり枚数が少ないこともあり状況は停滞か・・・そう思われたとき、Birdringの竜撃剣vsFletaのタクティカルバイザー&ryujehongの心頭滅却で撤退しようとしたBirdringに対してFletaソルジャーのヘリックスロケットがヒット。さらにMunchkinトレーサーによりNusアナ、Bdosinゼニヤッタもキルされ、完全にソウル優勢に。キャプチャーゲージも残り6分の1で、100人見たらまあ100人が「ソウル取ったな」って思うような展開
です。ロンドンは耐久モードに転換。Birdringはゲンジからメイに、Nusはアナからルシオに、Bdosinはゼニヤッタからモイラにチェンジして時間稼ぎに入ります。ソウルは各個撃破するも、僅かミリ残ったゲージを進めるには至らず撤退することになり、振り返ってみればこのウェーブを仕掛けてから2分を費やし、Aポイントを速攻でクリアしたアドバンテージは失われていました。
今回注目したいのはProfitトレーサーの動きです。
ぼーっと見てるだけだといるのかいないのか分からないんですが、この人すごい大事な仕事してました。ここで重要なことはたった今書いた「いるのかいないのか分からない」ということです。Profitの動きを乱戦開始から追っていくと彼の仕事が見えてきました。
場面はFletaがヘリックスロケットでBirdringをキルする少し前、WoohyalD.Vaが自爆したところでさりげなくMiroをキルしています。次に画面に現れるのは約8秒後、防衛側から見て右の外からエリアにブリンクですっ飛んできて一瞬絡むも不和を付きでFletaソルジャーに狙われ一瞬でリコール。次に画面に現れるのはまたおよそ8秒後、次はさっきとは反対側の階段下からすっ飛んできてエリアに絡むもまたFletaに撃ち込まれリコールで退避。その次は画面外ではありますが、ソウルの動きとProfitのultの動きから画面外のエリア内から撃ち込んでるんだろうと思われます。このあたりからはロンドンが形勢逆転して本格的に戦闘に参加するようになっています。
Miroをキルした後、Profitは多分外で待機してます。ultが時間経過分くらいしか溜まってないので間違いないと思います。思い返せばBirdringの竜撃剣もいわゆる「心頭滅却を使わせるための竜撃剣」だったのかもしれません。計画通り心頭滅却を使わせ、耐久作戦が始まります。この時点でポイント内にロンドン側は0。そこでProfitはブリンクでエリア内に飛び込みます。これにより少なくともryujehongゼニヤッタ、Fletaソルジャーのヘイトを集めました。その隙にGestureウィンストンがエリアに入ることに成功。NusアナとBdosinゼニヤッタが立て続けにMunchkinトレーサーに除去されるのは想定外だったかもしれませんが、Gestureがデスするのと同時にWoohyalD.Vaがエリアに入ることに成功します。しかしMunchkinが止まらない。パルスボムで即死、ハナもエリアに入ることすらできず一瞬でキルされます。この後に続くのは耐久用にピックチェンジしてきたBirdringメイ。ここでポイントを繋ぐのがProfitトレーサー。またポイントに飛び込んでキャプチャーを止めた上にFletaのヘイトを吸ってメイのポイント入りをアシストします。アシストだけしたところでProfitはまた撤退。Birdringはフリーズで時間を稼ぐことには成功しますが、それが解けたら即死。その瞬間にProfitがポイントに入り繋ぎます。今度はソウル全体のヘイトを集めたのでGestureは無傷でポイントに入ることができました。その後はご存知の通り、Gestureがプライマルレイジで吹き飛ばしてアイスウォールで隔離、なんとかここを凌ぐことに成功します。
Profitは与ダメージ量としてはこの長時間生きてた割には大して出てないのですが、成し遂げた仕事は偉大です。Miroをキルした後、考えなしに突っ込んでファイトしに行っていたら多分WoohyalD.Vaがパルスボムでキルされたあたりでソウルが取ってたと思います。しかもProfitの更に上手いところはポイントを繋ぐときにチクチク撃ち込んでしっかりヘイトを稼いで撤退するというところです。これがなかったら下手するとポイント入るまでにソルジャーに鴨撃ちにされていた可能性もありますからね。アッパレProfit!
今回は奇跡的な逆転劇がどのように成されたのかについて見てきました。ただ、オーバーウォッチゴッド(ゴッズ?)とはいえ、こういうことが衝動的にできるとは考えづらいです。「こういう耐久ができるよね」と繰り返し練習してきた賜物なんじゃないかと思います。日々ただ試合して見返して反省してだけじゃなくて、色んな試行錯誤ができるようになるとまた違った強さが生まれるよなあと思いました。
以上です!ありがとうございました。
見落としがちな「負けない練習」
どうも、五十鈴エルフです。
次回くらいで多分またOWLレビュー再開します。ソウルvsNYが面白かったのでじっくり見てみます。何か見つけれるかは分かりませんが、その時は「すごかった!」で終わろうと思います。
今回の記事は自分が再三再四にわたって主張してる「負けない練習」についてです。
<見落としがちな「負けない練習」>
熱心なオーバーウォッチプレイヤーの皆々様におかれましては、毎日が精進・特訓の日々であるだろうと思われますが、今回の話題はやるとやらないとで戦い方がだいぶ変わってくるものだと思います。
オーバーウォッチのような対戦ゲームにおいては動きの原理は大雑把に分けて二つあります。それが勝つための動きと負けないための動きです。勝つための動きといえば分かりやすいもので、弾を撃ち込んだり、せーので突っ込んでフォーカスしたりして枚数差であったりダメージを出してアドバンテージを取る動きのことを言います。勝つための動き、つまりアドバンテージを取らなければ勝ちはありえないので、これは非常に重要です。負けないための動きとはこれとは発想が逆のもので、アドバンテージを取られないためにどうしたらいいかという発想を中心とした動きです。枚数不利で勝てないときは大人しく下がれとかっていうのもこっちに含まれますね。相手に無駄にダメージを出されてultを回収されたりリスポーン時間がかかって不利になったりすることを避ける=アドバンテージを取られるのを避ける動き、ということです。
前者は分かりやすいが故に、何も意識しなくても勝手に身に付いてるものですが、それに対して後者は意識しないと絶対に身に付きません。これは間違いないです。何も言われなくてもできる人はまあゼロだと思います。だからこそ、習得することができれば頭一つ抜けることができるポイントでもあります。
さて、それでは負けない動きとは具体的になんぞやというところについて考えてみましょう。
・ザリアのバリアに撃ち込まない
マップによってライン編成が出てくるようになりましたが、そこで出てくる相棒ザリアに関してです。
ざっくり言うとザリアはエネルギーがたまれば鬼の火力を誇るというキャラですが、じゃあ溜めさせんなよという話です。当たり前のように思いますが、特にDPSFlexやってる人は録画して見てほしいんですが、バリア張ったのを見てから撃ってることとかめちゃくちゃあります。「バリアに撃ってザリアには撃たんのかいなwww」ってことすらあります。割ってそのままキルできるような状況でもなければバリアを見たらトリガー離すか一瞬他を撃ちなさいという話です。
これを意識するとサポートやゲンジ・D.Vaがすごく楽になります。それ以外にもグラビトンサージの回転速度も落ちますし、そもそもザリアが全く脅威でなくなります。
・ファイアストライクは避ける
これは意識してなくても避けるとは思うんですが、「どうせ回復あるしいいや」と思わずちゃんと避けましょうねということです。
いうまでもなく、受けたダメージはリペアできても敵ラインハルトに回収されたultゲージは取り返せないですからね。聞くところによるとハルトプレイヤーは敵ハルトから自分が食らったダメージでアースシャターのリチャージ判断するらしくて、「後ろで食らわれると計算がズレる」そうです。避けてあげましょう。
・防衛側から開幕攻撃できるリスポーン出口を使わない
代表的なのはアイヘンヴァルデ、ハナムラ、ハリウッドあたりのリスポーンでしょうか。
例えばアイヘンは正面出口から出ると防衛側ファラの爆撃を受けますし、アーチに続く坂道はアーチ裏からでも撃ち込めるので、それこそザリアでエネルギーを溜めたいとかでない限り通る意味はないですよね。ファラで上空から見られて開始早々編成がバレて「前で守ろう」「退いて守ろう」という判断ができるという情報アドバンテージも与えることになります。右側出口から出ればそのような危険はありません。野良試合でたまーにいる、アーチ前の建物内に隠れて奇襲してくる敵も逆に奇襲することができます。
僅かなアドバンテージですが取られないにこしたことはありませんし、場合によってはその僅かな差が結果に響くこともあるかもしれません。気持ち的にも開幕キルは一番萎えるやつですしね・・・笑
・勝てない対面のときは1秒でも長く生きることを考える
ソルジャーのときにゲンジが突っ込んできた。体力削れてるし十中八九死ぬなぁ、そんなとき「あーこれ無理」って諦めてませんか。まだ仕事は終わってません、むしろそのとき仕事が始まったんです。あなたが0.5秒長生きすればそのゲンジが次のターゲットを狙うのが0.5秒遅くなります。耐久してる間は実質1対1交換なので周りからするとものすごく助かります。
耐久に使いやすい障害物や地形はマップによって色々あるので、そういうところも意識してみるといいかもしれません。
ざっと4つ挙げてみましたが、ヒーローごとにはもっと細かくあると思います。
意識しなければ気付くことも習得することもないことなので、相手に与えるアドバンテージは最低限に抑えられているか、自分の勝つ動きのために相手にそれ以上のアドバンテージを与えてはいないか、自分の動きを客観的に見直すきっかけになれば嬉しいです。
オーバーウォッチヒーロー解説~サポート編~
どうも、五十鈴エルフです。
今回はヒーロー解説シリーズ第3弾サポート編です。
自分はサポート専門でやってきましたがエイム力がカスなのでルシオマーシーくらいしかまともに使えません。
<オーバーウォッチヒーロー解説~サポート編~>
サポート
主にヒーラーとエンハンサーの2種類があります。メインヒーラー・サブヒーラーという呼ばれ方が一般的ですが、シンメトラがハブられるのでこの呼び方でいきます。FPS歴が浅い人がオーバーウォッチの入門に始めて以来ずっと使っているというようなパターンが割と多いですが、特にヒーラーに関してはかなりのエイム力を要求されるので、エイムに自信がある人には特におすすめです。
オーバーウォッチヒーロー解説~タンク編~
どうも、五十鈴エルフです。
今回も前回に続いてヒーロー解説です。リアル事情でOWLを見てまとめるための時間がなかなか取れないので少しの間、このヒーロー解説でお茶を濁そうと思います。
<オーバーウォッチヒーロー解説~タンク編~>
タンク
主にメインタンクとサブタンクの2種類に分けられる。メインタンクはチーム同士の乱戦の火付け役で、サブタンクはそのタンク含め味方のアシストをするのが主な役割。タンクが脆いとチーム全体がガタガタになるため重要なロール。最前線で敵の動きを最も見て、メインタンクのさじ加減で押し引きをするのでショットコーラーと呼ばれるチームの司令塔的な役割を担うこともある。オフェンスほど華のある活躍はできないかもしれないが、タンクが上手いとシブい。
ウィンストン
現環境で最も重要といえるタンクで、いわゆるメインタンクと呼ばれるヒーロー。
武器は範囲内自動追尾でエイム力を全く必要としない代わりに、火力自体は低く、また体力のわりに脆い。エイムを鍛える必要はない代わりに危険を察知する感覚や飛び込むタイミングを見極める目を養う必要がある。火力が低いのでキルには向かないと思いきや、特にオフェンスやサポートなど200ヘルス帯のヒーローに対しては高いヘルスとバリアを駆使して非常に強気に立ち回れるため、ゲンジなど同じく高所に行きやすいヒーローと共に高所から撃ち込んでいるサポートやオフェンスに殴り込みをかけるのが1つのセオリー。ultのプライマルレイジはこれもまた火力自体は低いが壁に挟んでハメ殺したり、上手く使えばそこそこのキル性能がある。また緊急時の拠点耐久のためにも使え、色んな用途のあるスキル。
主なプレイヤー
Miro(Seoul Dynasty), Fissure(LosAngels Gladiators), xQc(元Dallas Fuel)
オリーサ
ほぼ無限生成の使えるバリアを持ち、ウィンストンやラインハルトと同じくメインタンクと呼ばれるヒーロー。使いやすいマップは限られているためメインヒーローとして使っていくのはリスクが大きいが、スキルを使いこなせればたまに強い。基本的に拠点の一角にバリアを張ってその後ろから定点防衛するようなイメージで戦うことが多い。ストップ!は環境キルを狙ったり、動きの速いヒーローを捕まえたり、上手いロードホッグやウィドウメイカーなどは集まったところを狙ってくれたりする。ultのスーパーチャージャーは戦闘開始のゴング的なスキル。ビーコンからビームが繋がる味方にだけ恩恵が与えられるので置く場所には注意。
ザリア
ラインハルトの相棒的タンク。タンクの中でもサブタンク、オフタンク、セカンドタンクなどと呼ばれるヒーローで、メインタンクに比べて火力が高く、味方のアシストをするスキルが多いのが特徴。
バリアで相手の攻撃を吸収し、火力に換えるのでエネルギーをどれだけ高くキープできるかが上手いザリアの鍵。筋肉ダルマな見た目に反して味方のアシストに関しては全ヒーローで1、2を争うほどのアシストの鬼で、バリアはエネルギーをためるだけではなく、飛び込む味方につけて生存率を上げたりバレッジや竜撃剣など返り討ちにされるリスクの高いultに付けて成功率を上げたり汎用性が非常に高い。体力はタンクの中ではやや低めではあるが自身のバリアもあり、バリアが割られた場合はその分のエネルギーも火力に加算されるというように、1対1では死ぬ前に殺すがしやすい。
ultのグラビトンサージはオーバーウォッチで最強のultの一つともいえる超強力なultで、効果自体は範囲の敵を集めるという地味なスキルだが、他のultやスキルと合わせることで非常に強力なコンボになる。トレーサーのパルスボムやファラのバレッジ、ジャンクラットのRIPタイヤ、ハンゾーの竜撃波と合わせるのがよくあるコンボ。
主なプレイヤー
zunba(Seoul Dynasty), SPREE(LosAngels Valiant)
D.Va
ザリアと同じサブタンクの一人で、こちらはウィンストンの相棒的なサブタンク。非常に性能が高く、見た目もいいので人気のヒーロー。しかし器用な分様々な役割があり、かなり忙しい。
マイクロミサイルでそこそこのバースト力があり、メイン射撃も近距離であればそこそこの火力があるのでブースターで突っ込んで火力を出すこともあれば、ディフェンスマトリックスであらゆる射撃武器を無効化できるのでブースターであちこち飛び回って味方のカバーに行ったりもする。
ultの自爆は強力な範囲攻撃で、食らえばひとたまりもない。ただし着弾点の予測はしやすいので適当に飛ばしてもあまりキルには繋がらない。マップによって自爆がよく決まるポイントがある(らしい)ので、上手い人のプレイを参考にすると良い。
主なプレイヤー
Mickie(Dallas Fuel), coolmatt(Houston Outlaws)
ラインハルト
シールドを張って味方を敵の弾から守るメインタンクの代表的なヒーロー。守るだけでなく、チャージはリスクは大きいが一撃必殺の威力があり、ファイアストライクも複数にヒットした時には大量のultチャージが期待できる。
アグレッシブに飛び込んでいくウィンストンに対して、シールドを構えてじっくり戦うのがラインハルトの特徴。ウィンストンが中心のダイブ編成に対して、チーム内のコミュニケーションが少なくてもなんとかなるので野良試合で好まれることが多い。
シールドの耐久値管理や前線の押し引きなど、かなり頭を使いながらプレーするヒーロー。特にラインハルトvsラインハルトの対面は駆け引きが発生して難しさでもあり面白さでもある。
ultのアースシャターは範囲内の敵をスタンする強力なスキルだが、バリアで阻まれるので、ラインハルト対面での駆け引き、読み合いの中心になる。アースシャターを決めて相手のアースシャターは止めるというのが上手いラインハルトの鍵。
主なプレイヤー
Mano(NewYork Excelsior), Cloneman16(XL2 Academy), Kaiser(OpTic Academy)
ロードホッグ
タンクの中ではオフェンスに近い、脆く火力の高いヒーロー。
フックで敵を引き寄せて致命傷を与えてキルしていくのが基本的な動きで、200ヘルス帯のヒーロー相手ならワンショットキルも期待できる。枚数差を作っていくヒーローなので勝負を分けるプレーにつながりやすい。裏取りを積極的に行っていく立ち回りもあるが、その場合は前線が人数不利の中で耐えているということを忘れずに迅速な仕事の遂行が必須。
ultのホールホッグは強力なノックバック効果を持っているため、それ自体のキル性能はそこまで高くない。ナノブーストなどで突っ込んでくる敵を散らしたり、環境キルを狙うなどノックバック効果を活かしていく使い方がベター。
主なプレイヤー
Taimou(Dallas Fuel), Eqo(Philadelphia Fusion)
オーバーウォッチヒーロー解説~オフェンス編~
トレーサー
OWLレビュー:Houston Outraws vs NewYork Excelsior
どうも、五十鈴エルフです。
シリーズ化しようと目論んでいるOWLレビューですが、これ一つ記事書くのに鬼クソ時間かかるのがネックですほんと。
ということで、今回はJakeのパフォーマンスが何かと槍玉に挙げられたHouston vs NewYorkの試合を見てみようと思います。前回のダラスvsLAは一通り見てピックアップでしたが、今回は特に1マップ目ヴォルスカヤのニューヨークの守り方にフォーカスして見ていきたいと思います。
<Houston Outraws vs New York Excelsior/ Season 1/ Stage2/ Week2/ Day 4>
編成はヒューストンがウィンストン(MUMA)・D.Va(COOLMATT)・トレーサー(CLOCKWORK)・マクリー(LINKZR)・ルシオ(BOINK)・ゼニヤッタ(RAWKUS)。
対してニューヨークはウィンストン(MANO)・D.Va(MEKO)・トレーサー(SAEBYEOLBE)・ゲンジ(LIBERO)・アナ(ARK)・ゼニヤッタ(JJONAK)。
ヒューストンは防衛ソンブラを警戒してかマクリーを選択したがこの読みは外し、ニューヨークはトレーサーゲンジのオーソドックスなダイブ編成。開幕ソンブラのフランキングを警戒した動きにJJONAKゼニヤッタのチャージショットが命中し、瀕死に。ほぼ同時にLIBEROゲンジの攻撃でRAWKUSゼニヤッタがハーフに。ここを狙ってニューヨークが一気に飛び込む。ヒューストンは成す術もなく全壊となった。
ヒューストン2回目のアタック、ニューヨーク側もまだultは出ていないので戦力差は大きくない状況。ヒューストンは全員で左側を取るルートを選択。ヒューストンが全員左小部屋に入り、先頭が頭を出す瞬間を狙ってMANOウィンストンがダイブ。このアタックは前述したult差がない状況を変える、ultをためるためのアタックだったのではないかと考えられる。小部屋の出口は狭く、コーナーになっているため小部屋内から外に撃ち込むことは難しい。もちろんチャンスがあれば崩すが、ウィンストン・D.Vaが適当にダメージをもらってARKアナのナノブーストがアップすれば御の字といったところではないだろうか。その証拠にLIBEROゲンジは安全圏から手裏剣で援護するだけに留まっている(そもそもあんな閉所に突っ込んだら即死するが)。結果としておそらく狙い通り、ヒューストンがアタックを仕掛けるタイミングでは既にナノブーストのチャージが完了、多少ではあるがult差を獲得できている。さて、この2回目のアタック、ちょうどキャプチャーポイントを挟んで対岸同士にポジショニングする形となったヒューストンとニューヨークだが、ここでニューヨーク側DPS二人の技ありコンビネーションが光る。SAEBYEOLBEトレーサーが先頭を走ってきたLINKZRマクリーと交戦。LINKZRマクリーは好機とみてSAEBYEOLBEを詰めるが、間一髪ヘルスパックを取って難を逃れる展開になった。しかしこの時ニューヨークの狙いは別にあった。SAEBYEOLBEトレーサーが囮となっている間にLIBEROゲンジがヒューストンの裏を取り、RAWKUSゼニヤッタをキルしていた。地上に降りてしまったマクリーではゲンジに対応できずLINKZRもあっさりキル。CLOCKWORKトレーサーがMANOウィンストンをキルしていたが勢いを止めることができず全壊した。先ほどult差一つを獲得したニューヨークだったが、このエンゲージで一つもultを使うことなく勝ったためその差はさらに広がった(ニューヨーク5-ヒューストン3)。
3回目のアタック。ここでLINKZRがゲンジにピックチェンジ。ルートも右側から大回りして大パック部屋を取る形に変えた。ヒューストン側が高所を取ったタイミングでSAEBYEOLBEトレーサーがCOOLMATTD.Vaと交戦。高所のサポートに護衛がいないところを突き、MANOウィンストンが高所にダイブ。これをBOINKルシオがノックバックで打ち上げている間にCOOLMATTD.Vaが援護に駆け付ける。さらにその援護にMEKOD.Vaが援護に向かうが、ここで次はニューヨーク側サポートの護衛が外れてしまう。ここをLINKZRゲンジがサポートにとびかかる。LIBEROゲンジがこれを対応、LINKZRをMANOウィンストンの攻撃範囲に誘導する。LINKZRは風斬りで脱出を図ろうとするも失敗、あえなくキルとなった。ここでヒューストンはMANOウィンストンをフォーカス。しかしプライマルレイジで反撃される。ルシオ・ゼニヤッタ・ウィンストンの3枚壁ハメとなるところでRAWKUSゼニヤッタは心頭滅却。それに合わせて壁ハメ中の3枚にSAEBYEOLBEがパルスボムを投げ込む。パルスボムはMUMAウィンストンに付いてしまい、MUMAは間一髪BOINKルシオから離れることができ、キルには至らなかった。心頭滅却を使ってしまったヒューストン、何としてもここで取りたいとの判断か、COOLMATTはポイント内で自爆。これは決まらず、続いてMUMAウィンストンの瀕死に反応してBOINKルシオがサウンドバリア。MUMAウィンストンは救えたがCOOLMATTD.Vaが落ちてしまう。そこにトドメのナノブレード。ニューヨークは自爆一つ、ヒューストンは最後まで生き残ったCLOCKWORKがためたパルスボムを残して最後のエンゲージに進んだ。
最終エンゲージ冒頭、RAWKUSゼニヤッタとLINKZRゲンジがLIBEROゲンジをキル。ほぼ同時にSAEBYEOLBEトレーサーがバックラインを突き、RAWKUSゼニヤッタをキル。LIBEROを落とした勢いでサポートも落としたいヒューストンはMUMAウィンストン・COOLMATTD.Va・LINKZRゲンジで詰めるが、ARKアナのバイオティックグレネードとカバーに来たMEKOD.VaにLINKZRゲンジが落とされてしまう。同時にCLOCKWORKトレーサーがパルスボムでMANOウィンストンをキル。JJONAKは撤退するMUMAウィンストンをキル。ニューヨークの枚数有利かと思われた瞬間、MEKOD.Vaが自爆を放ちハナになったところをCOOLMATTD.Vaがキル。SAEBYEOLBEvsCLOCKWORKのトレーサー対決も惜しいところでCLOCKWORKの勝利となりヒューストンがキャプチャー内にCOOLNATTハナとCLOCKWORKトレーサー、ニューヨークはARKアナとJJONAKゼニヤッタが高所に位置取る状況になった。MUMAウィンストンがプライマルレイジで高所から引きずり降ろそうとするがJJONAKゼニヤッタの心頭滅却が間に合ってしまう。その間に宇ファーストキルされたLIBEROが帰還、CLOCKWORK、LINKZRをカットし、ニューヨークがAポイントを守り切った。
2本目のアタックの交戦前のultをためるためのアタックはこの試合では結局次のエンゲージではナノブーストは使われませんでしたが、例えばSAEBYEOLBEがLINKZRにヘッドショットキルされていたら・・・、というようなことを考えると、ハイリスクハイリターンの作戦を採るためには必要なアドバンテージだったのかもしれないですね。
(ex.SAEBYEOLBEがLINKZRによりキル→裏取りのLIBEROがRAWKUSをキル→MANOにナノブースト、ダイブして暴れる・・・など)
3本目の壁ハメボムはそれこそタンクとかをハメたときなんかに使えると便利そうですね。今回はハメを逃れたウィンストンに逆にキルされそうになってましたが・・・笑
今回の記事はこのあたりで終わります。
ありがとうございました。
備忘録復活(仮)とOWL考察ダラスvsLAヴァリアント
どうも、五十鈴エルフです。
実に8か月ぶりでしょうか。実はオーバーウォッチやめてたんですが、最近何となく色々と見て回ってたりしてます。プレイは諸事情合って家の回線が雑魚なのでできないんですが、ただいま復帰に向けてアゲてるといったところです。
そして、モチベーションアゲていく一環としてこのブログもちょこちょこ書いていこうかと思い重いPCを立ち上げた次第です。肝心の内容ですが、正直まだ今の環境に追いつけてないので、勉強のために見ていたOWLの試合について考えたことを色々と綴っていこうかなと思います。試合ごとにシーンを幾つかピックアップして戦い方について考えていきます。
<Dallas Fuel vs L.A. Valiant/ Stage 2/ Week 2/ Day3>
さて、早速ですが今回取り上げるのはダラスvsLAヴァリアント。これまでの成績から見て、まあ十中八九ヴァリアントが勝つだろうなってマッチではあるんですが、大好きだった旧Rogueのスター(SoOn、AKM、UnkoE)勢揃いでめちゃくちゃ興奮しました笑 クラン活動してた時に割と冗談じゃなく一日5時間くらい研究してたくらいなんで感慨深いです。
あ、記事の書き方について初めに謝っておきたいのですが、しばくの間は言及箇所の切り抜きクリップなしでの投稿になります・・・。前述したとおり、回線がクソでTwitchがメチャクチャ重いんです・・・。回線が戻ったら見やすさ考慮して書きたいと思います。ご了承くださいませ・・・。
HANAMURA
・ダラスのA攻め初当たりのFATEの動き
ダラスは門を通過して左に上がり、拠点に入っていこうという作戦を採りました。その門を通過する瞬間(カメラではXQCが門を通過した直後あたり)のシーンです。ここで物陰に隠れていたFateウィンストンがバックラインを突き、あっさり迎撃されて枚数差を作られます。その後これに焦ったかSOONトレーサーが強襲に失敗しAポイント撤退を余儀なくされるという展開になります。
個人的にこのときのFATEの動きが気になりました。ダイブ防衛の難しい点ですが、防衛側も機を見て仕掛けないとジリ貧に陥るということがよくあります。ぱっと見では自分は読み取れなかったのですが、FATEは何かしらの好機を読み取ったのでしょうか。
シーンを少しさかのぼってみるとヒントらしきものが見えてきました。EFFECTトレーサーが先行して左上に入り込んで行っています。つまり門には戦力は5人。しかも最も瞬間火力の高いトレーサーが抜けています。またウィンストンがジャンプパックを使うタイミング、一瞬サポートの前ががら空きになりました。ここでFATEウィンストンジャンプイン、バリアもバリア内からビリビリできるであろう位置にきちんと置いてますね。実際FATEが落ちたシーンはカメラが追ってないので見れないのですが、ジャンプの瞬間にCUSTAゼニヤッタの不和が付いてAKMの鬼ヘッドショットに倒されてしまったのかもしれません。
残念ながら失敗に終わりこそしましたが、この攻める防衛がダイブ編成での防衛戦では非常に重要になります。些細なアドバンテージを最大化できるタイミングで飛び込む戦術眼は素晴らしいと思いました。短いシーンではありますが、ダイブ防衛の基本が読み取れるシーンだと思います。
・SOONの鬼パルス
HANAMURAに限ったことではありませんが、SOONの鬼のような強襲とパルスボムが光る試合でした。個人的にSOONのトレーサーは「ultがあるとき」「ultがないとき」で動きが随分と変わるとみています。
ultが無いときは立ち回りの中心はultゲージを稼ぐこと。よってメインターゲットはタンクです。もちろん体力が減った敵は積極的に狙います。パルスボムがたまったらDPSやサポートにくっつけに行きます。
立ち回りのシフトチェンジとでも言いましょうか、この動きの切り替えが基本になっているのではと思います。実際、SOONの動きを研究した後クランで「トレーサーはタンク狙ってパルスボム回すことだけ考えたらいい」とオーダーを出したところ、かなりいい感じになったのであながち間違いではないと思います。
NEPAL
・SanctumにおけるSOONvsEFFECTの心理戦
SOONはまさにモンスターと呼ぶにふさわしい鬼の活躍をしていましたが、中でも個人的に気に入っているシーンがNEPAL2マップ目Sanctumの終盤、裏取りの強いSanctumでSOONがあまりにサポートを狩るために、EFFECTがマクリーにピックチェンジした後の場面です。
EFFECTは明らかにサポートを狙うSOONを返り討ちにすべく、ゼニヤッタと行動を共にしていますが、SOONのポジションは反対側、タンクにちょっかいをかけD.Vaを隊列から釣りだします。その間相方DPSのKARIVファラはバレッジでバレッジで本隊を殲滅。肝心のマクリーはultの溜まり具合からしておそらくこの1ライフで2,3発程度しかダメージを与えられていません。
トレーサーといえばダイブのDPSの花形、いわゆるキャリーキャラですが、にも関わらずヘイトを稼いだら相方にメインのダメージディーラーを任せて自分はアシストに回るというスマートさ、惚れ惚れしますよね。自分は今ダメージを出してキルを取るべきなのか、メインDPSのアンチにプレッシャーをかけてメインDPSのアシストをするべきなのか、判断の切り替えが光ったシーンではないかと思います。
HOLLYWOOD
・ダラスのA攻めにおけるダラスの視線誘導
ダイブ編成で攻めるダラスに対して、オリーサを使ってライン編成で守るヴァリアント。見合っててもダラスのジリ貧は必至というシーン。AKMファラが大胆にも屋根を通り越してKARIVファラにインファイトを仕掛けに行き、そのまま流れでAポイントを競り勝ちました。ここではダラスの技あり視線誘導が光りました。
AKMファラはKARIVと数発撃ち合ってからテラスの屋根上に退避、意識をファラに向けさせます。ここで次はXQCウィンストンがカフェ上階にダイブ。これに対しヴァリアント側ENVYD.Vaがケアに向かいます。カフェ上階からビリビリされてはオリーサのバリアが意味を成しませんからね。しかしこの動きこそ狙い目。屋根上に退避したAKMファラが屋根を飛び越えてKARIVファラにアタック。更にMICKIED.Vaもファラに続きアタック。ENVYD.Vaはブースターのリキャスト待ちでこれに対応できません。ファラマーシーを攻略したダラスはAポイントの奪取に成功します。
ハナムラでの些細なアドバンテージを最大化するという話と共通する点ではありますが、このハリウッドでのダラスの、味方に相手の防衛線を突破させるために相手の意識を向けさせるプレーは素晴らしかったんじゃないでしょうか。
今回の考察はこのあたりで終わろうと思います。
元々見苦しい記事が、久しぶりなので前に増して見苦しいかもしれませんが復帰第一弾ということで大目に見ていただければと思います。